要約AIの選び方(詳細・バランス・高速)

要約に使うAIを、パソコンのメモリと急ぎ具合に合わせて3つから選べます。要約が遅いと感じたら、速いAIに切り替えてください。

最終更新:2026年10月28日 / 対象:Ver.5.0.1 以降

Ver.5.0.1 から、要約に使うAIを「詳細」「バランス」「高速」の3つから選べます。3つとも米国 Google DeepMind が公開している Gemma 4(Apache License 2.0)で、パソコンの中だけで動きます。要約には、中国で開発されたモデル(DeepSeek・Qwen など)を使用していません。

迷ったら、アプリが「(おすすめ)」と表示しているものを選んでください。

3つの違い

選択肢速さ
(「詳細」と比べて)
使うメモリダウンロード向いているパソコン
詳細
Gemma 4 12B
1(基準)約10GB約6.5GBメモリ16GB以上
バランス(おすすめ)
Gemma 4 E4B
約3倍約5.4GB約4.8GBメモリ12GB以上
高速
Gemma 4 E2B
約4倍約2.7GB約3.1GBメモリ8GB

速さは、同じ文章を3つのAIで要約した時間の比です(テストの条件)。お使いのパソコンで1時間の打ち合わせを要約する時間の目安は、アプリの選ぶ画面に表示されます。Windows やほかのアプリもメモリを使うため、向いているパソコンのメモリは「使うメモリ」より多めにしています。

選び方

アプリはパソコンのメモリを見て、12GB未満なら「高速」、12GB以上なら「バランス」に「(おすすめ)」と表示します。メモリの量は、Windows の「設定」→「システム」→「バージョン情報」(「詳細情報」と表示される場合もあります)の「実装 RAM」で確かめられます。

アプリで切り替える・ダウンロードする

  1. アプリの「環境設定」を開き、「要約」タブを選びます。
  2. 「使うAIモデル」の一覧で、使いたいものを選びます。入っていないものは、大きさを確かめる画面が出るので「はい」を押すとダウンロードが始まります(表の「ダウンロード」の大きさに約0.2GBを足した空き容量が要ります)。
  3. ダウンロードが終わると、そのAIが選ばれた状態になります(環境設定を開いたままの場合。閉じていたら、もう一度開いて選んでください)。「OK」を押すと、次の要約から使われます。

それぞれの枠には、お使いのパソコンで1時間の打ち合わせを要約すると何分かかるかの目安が出ます。環境設定を開いたときに、お使いのパソコンで少しだけ計算を動かして速さを測り、要約に使える処理の数(スレッド数)も合わせて出したものです。20分以上の録音を要約したことがあるAIは、その実績から出します。このパソコンで使った実績がなく、メモリが足りないAIには、時間の代わりにその旨が出ます。文字起こし・録音などの最中は測らないため、目安が出ていないときは、処理が終わってから開き直してください。

環境設定の「要約」タブの「使うAIモデル」。詳細・バランス(おすすめ)・高速の3つが枠で並び、それぞれに大きさ、入っているか(入っています/選ぶとダウンロード)、説明、「このパソコンでの目安: 1時間の打ち合わせの要約に約16分・約6分・約4分」(高速には「これまでの実績から」も)が表示されている。使っているバランスの枠に色が付き、「削除」ボタンがある
「使うAIモデル」。使っているAIの枠に色が付きます(時間はパソコンによって変わります)

AIの名前の右の「?」にマウスを乗せると、モデル名・開発元・ライセンス・置き場所が出ます。社内で使ってよいかを確かめるときにお使いください。

「バランス」の右の「?」にマウスを乗せた画面。モデル名: Gemma 4 E4B、開発元: Google(米国)、ライセンス: Apache License 2.0、使うメモリの目安、置き場所、「パソコンの中だけで動き、内容を外へ送りません。」が表示されている
「?」で確かめられる詳しい情報(置き場所は例です)

要約機能付き版・要約追加パックをお使いの場合、「詳細」は最初から入っています。要約はビジネスプランの機能です(無料のお試し期間中も使えます)。Ver.5.0.0 以前では選べません。選べるようにするには最新版に更新してください。

メイン画面の下に出るお知らせ「要約に時間がかかっています」。あと約15分かかる見込みであること、要約はこのまま続けること、次の要約から速くするには環境設定の「要約」で「バランス」(約3倍)か「高速」(約4倍)を選ぶことが書かれ、「設定を開く」「閉じる」「次回から表示しない」のボタンがある
要約が遅いときのお知らせ。「設定を開く」で環境設定の「要約」が開きます

要約の内容の違い

5本の文章を3つのAIで要約し、どのAIの要約かを伏せたまま、原文と1項目ずつ突き合わせて評価しました(正確さを最も重く見ています)。総合の平均(5点満点)はバランス 3.6/詳細 3.2/高速 2.8でした。

実際の要約で比べると

評価に使った要約から、違いが出たところを抜き出しました。緑の下線は原文と合っているところ、赤の下線は取り違えたところです(文章はアプリの要約をそのまま写しています)。図を押すと大きく表示されます。

まず、約3,700字(10分ほど)の会議です。この長さでは、3つとも論点をそろって拾い、違いは細かい言い回しに出る程度でした。

約3,700字の会議を3つのAIで要約した比較。カーボンクレジットの使い方、排出枠の価格が下がったときの買い支え、コストの価格転嫁と消費者の負担、有償割当ての対象を広げるか、EUの炭素国境調整措置の影響、排出量取引制度のねらいの6つの論点を、詳細・バランス・高速のすべてが拾っている。細かいところの違いとして、炭素国境調整措置について政府が答えた「それほど大きな影響ではないが、一定の負担がある」を、詳細とバランスは両方書き、高速は負担のほうだけを書いた
約3,700字の会議:6つの論点を3つとも拾いました。高速は、政府の答えの半分が抜けました

約16,000字(45分ほど)の長い会議になると、違いが出てきます。取り違えるAIは場面によって変わり、どれか1つが常に正しいわけではありません。

約16,000字の会議の比較。原文では、日本の目標は2013年度比で2035年度に60%減、IPCCの「2019年比60%削減」はいくつもの削減の道筋の中央値で幅は49〜77%、政府の答えは日本の目標がその幅の中に入っているというもの。詳細は「2019年比60%削減という日本の目標」「政府側は中央値(60%)に収まっており」と2か所取り違えた。バランスは「2013年度比で2035年度は60%減」、高速は「IPCCの2019年比60%削減は中央値で、49%から77%の幅」と正しく書いた
詳細が、日本の目標とIPCCの数字を取り違えた例。バランスと高速は正しく書きました
別の約16,000字の会議の比較。原文では、万博の総来場者数は246万人(関係者を除くと205万人)、想定している来場者は2,820万人、チケット販売の目標は2,300万枚。詳細は総来場者数を205万人と書き(関係者を除いた数)、バランスは原文に無い2,500万人と書き、高速は関係者を除いた数を25万人、目標の来場者を282万人とけたを違えて書いた。チケットの2,300万枚は3つとも合っている
数字は3つとも取り違えました。高速がいちばん多く、けたの違う数字も出ました
同じ約16,000字の会議の比較。原文では、質問した議員が「これは要望になりますが」と万博のお土産物売場を増やすよう求めたが、答えた人も引き受けた人もいない。詳細はToDoを「該当なし」とし、論点に「増設を求める意見」と書いた。バランスはToDoに「話者2 / お土産物売場の分散配置の検討」と書いた。高速はToDoに中身の無い形だけの行を残したが、論点には要望として正しく書いた
バランスが、ただの要望を、誰かが引き受けた仕事のようにToDoへ書いた例
どのAIでも、長い会議では数字や「誰が言ったか」を取り違えることがあります。要約を共有する前に、必ず文字起こしの本文と照らし合わせてください。

テストの条件

  • パソコン:Intel Core i7-13620H・メモリ32GB・GPUなし(CPUだけで計測)
  • 文章:公開されている国会の委員会の会議録(話者名を伏せたもの)から約3,000〜3,700字と約16,000字を2組、ほかに短い実際の文字起こし1本(計5本)
  • 指示文:アプリの会議用の指示文(決定事項・ToDo・主な論点・保留事項)
  • 時間・メモリは、パソコンの性能や文章の長さによって変わります。

よくある質問

はい。環境設定の「要約」でいつでも選び直せます。要約やAIチャットの実行中は切り替えられないので、終わってから選び直してください。選んだAIは、要約のほかAIチャットにも使われます。

要約のために通信することはありません。3つともパソコンの中だけで動き、文字起こしの本文や要約が外部に送られることはありません。要約に関して通信するのは、入っていないAIを選んでダウンロードするときだけです。ネットにつながないパソコンでは、「詳細」が最初から入っている要約機能付き版をお使いください。

はい。3つとも、GPUのないパソコンでCPUだけで動きます。このページの時間も、GPUを使わずに測ったものです。

変わりません。Ver.5.0.1 に更新しても、これまでと同じAIで要約します(いま配っている要約機能付き版・要約追加パックのAIは「詳細」と同じものです)。速くしたいときは「バランス」をダウンロードして切り替えてください。

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