公開:2026年10月16日
この記事の要点
- 2026年10月1日から、カスハラ対策が事業主の義務になりました。措置には「事実関係を迅速かつ正確に確認する」と「相談者等のプライバシーを保護する」が含まれます。
- 指針は事実確認の取組例として、録音・録画などの客観的な証拠を確かめることを挙げています。
- 録音は文字にすると数分で読め、時刻と話者つきで記録に写せます。パソコンの中で文字にすれば、録音を社外に出さずに済みます。
- 録音と文字起こし結果は同じフォルダに置き、開ける人を担当者に限り、ドライブを暗号化します。
- 法律の詳しい内容は、都道府県労働局 雇用環境・均等部(室)へ(本記事は法的助言ではありません)。
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10月1日から、カスハラ対策は事業主の義務に
改正された労働施策総合推進法と指針により、2026年10月1日から、カスタマーハラスメント(カスハラ)への対策が事業主の義務になりました。顧客や取引先などの言動のうち、社会通念上許容される範囲を超え、働く人の就業環境を害するものが対象です。電話やSNSでの言動も含まれます。
事業主が講じる措置のうち、録音と関わるのは次の2つです。
| 措置(厚生労働省のリーフレットより) | 録音との関わり |
|---|---|
| 事実関係を迅速かつ正確に確認する | 指針は確認の取組例として、録音・録画などの客観的な証拠を確かめることを挙げています。 |
| 相談者等のプライバシーを保護するために必要な措置を講じ、労働者に周知する | 録音には、相談した従業員の声や、お客様の名前・電話番号が入ることがあります。見られる人を限る必要があります。 |
録音は、事実確認の取組例の一つとして挙げられているものです。社内のルールは、法律と指針の内容をふまえて決めてください。
録音を「読める形」にする
1時間の通話を聞き返すと、1時間かかります。文字にすれば読むのは数分で、要求の内容や言葉を、時刻つきでそのまま記録に写せます。
当サイトの「完全ローカル文字起こし」は、録音の文字起こしをパソコンの中だけで行う Windows 用のソフトです。音声も文字も、外部のサーバーへは送りません。
- 録音を入れる:電話の録音装置やICレコーダーの録音ファイル(mp3・wav・m4a など)をアプリに入れます。面談やパソコンでの通話は、アプリだけで録音することもできます。
- 時刻を付ける:環境設定の「出力設定」で「タイムスタンプを付与する」をオンにすると、各行の先頭に開始時刻が付きます。
- 話者を分ける:話者分離で、話している人ごとに分けて表示します。マイク1本で録った音声でも、声の違いから聞き分けます。
- 要点を拾う:要約や、「相手が要求したことは?」といった質問(AIチャット)も、パソコンの中で行えます(要約機能付き版)。

※ 文字起こしには聞き違いが含まれることがあります。記録に使う発言は、その時刻の録音を聞いて確かめてください。
置き場所と、開ける人を決める
文字起こしの結果は、利用者が指定したフォルダに、編集ソフトでそのまま開けるテキストファイル(.txt)として保存されます。アプリにファイルを暗号化する機能はないため、Windows の機能と組み合わせて守ります。
| すること | Windows での方法 |
|---|---|
| 開ける人を担当者に限る | 相談記録のフォルダのアクセス権(NTFS ACL)を、担当者のアカウントだけにする |
| ドライブを暗号化する | BitLocker(Pro/Enterprise)・EFS・外付けの暗号化ドライブ |
| 共有フォルダに置く | SMB 3.0 の暗号化通信と、アクセス権を組み合わせる |
| 録音と文字を同じ扱いにする | 文字起こし結果は録音と同じフォルダに置く(文字は音声よりコピーや転送がしやすいため) |
置いたあとは、担当以外の人のアカウントでそのフォルダを開けるか、一度試してください。共用のパソコンでは、保存先を利用者ごとに分けてアクセス権を設定します。
外部サービスへ送る前に確認すること
クラウド型の文字起こしサービスでは、録音が事業者のサーバーへ送られます。相談の録音を送る前に、少なくとも次の点を確かめてください。
- 保管先と保管期間:どの事業者の、どの国のサーバーに、いつまで残るか。削除できるか。
- 学習への利用:送った音声や文字が、AIの学習に使われないか。
- 見られる人:サービス上で誰が録音と結果を開けるか(共有リンク・アカウントの管理)。
- 社内のルール:個人情報を含む録音の外部送信が、社内規程や相談窓口で周知している内容と合っているか。
パソコンの中で文字起こしすれば、録音は端末の外に出ないため、保管先と学習利用の確認はそもそも該当しません。確認項目の詳細は文字起こしセキュリティガイドにまとめています。
確かめ方(2週間の無料お試し)
手元にある録音を1本、文字にしてみてください。2週間は申し込み不要で、話者分離を含むすべての機能を使えます。インストールも管理者権限も要りません。
情報システム部門の確認には、通信先・保存先・ログなど34項目のセキュリティチェックシート回答集をお使いください。業務でお使いになる場合は、お試しのあとライセンスが必要です(価格)。
法律の詳しい内容は労働局へ
この記事は一般的な情報で、法的助言ではありません。法律と指針の詳しい内容は、厚生労働省の「職場におけるハラスメントの防止のために」に掲載のリーフレット・指針や、お近くの都道府県労働局 雇用環境・均等部(室)でご確認ください。
よくある質問
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手元の録音1本で、試してみてください。
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